こちらははとさん主催の「ぽっぽアドベント2023」24日目に寄稿させていただいた記事です。

こんにちは!ちゃんあずと申します。
はとさんのアドベント企画にまた参加させていただきました!やったー!ありがとうございます!!
前回寄稿した記事はこのブログのサーバーいじってたときに消してしまい救出できませんでした…

今年のテーマは「NEW WORLD」ということで、去年のことですがこのページのタイトル通りの話をさせていただきます。やっていくぞ!!
*本記事には多数のリンクが含まれていますがアフィリエイトではありません
*この記事以外のレポ漫画のページに誘導するリンクがありますが、この記事の中で完結するように書いているので読まなくても大丈夫です

あらすじ


2018年11月にロックバンドQueenの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て以来すっかりQueenのファンになってしまったわたしは、2019年7月にアメリカで初めてQueen + Adam Lambert(以下QALと呼びます)のライブを観てますますビッグファンになって帰国し、さらにその後2020年の1月〜2月にかけて行われた日本ツアー・オセアニアツアーを観て「一生こんな毎日が続けばいいのにな〜!」と思いながら初夏から始まるヨーロッパ・北欧ツアーを観に行く準備を進めるのであった。

祈るしかなかった1年間

ところが2020年といえば一生涯忘れられないCOVID-19の世界的大流行が始まった年。国間を自由に行き来することもできなくなってしまい、当然のことながらQALのヨーロッパ・北欧ツアーも中止・延期となった。
初夏にはブライアン・メイが臀部の筋肉を断裂(これは誤診でのちに坐骨神経痛と判明)、心臓発作を起こして緊急搬送・手術のニュースが入り毎日気が気ではなかった。毎晩「これ以上最悪を更新しないでください…」と祈って寝ていた。


ひとつ前のセクションでも言及したようにこの年の1月に日本ツアー、2月にオセアニアツアーがあったのだがよく両ツアーがつつがなく終わったと思う。自分は2月下旬のオーストラリアの公演を観に行っていたので、よくそこから無事に帰ってこれたな…と感じる。(3月9日から日本の水際対策が段階的に始まった。ギリギリだった)
大好きなバンドのツアーの中止やメンバーの健康状態のこと以外でも、COVID-19のせいで自分の日常がガラッと変わったり逆にいろんなことが停滞してしまい、ままならぬ毎日を過ごしてくさくさしていた。

が、

2021年6月にニュースがひとつ舞い込んできた。

魔法ってほんとにあるんだね!


2021年の秋にロジャー・テイラーがソロツアーを行うと発表があった。
インタビューの中で「ソロツアーはこれで最後だと思う」とコメントするロジャーを見て、わたしはいてもたってもいられず日本を飛び出した。

上記の漫画にも描いたがツアー最終日のロンドン公演にはサプライズゲストとしてブライアンも参加していた。ブライアンがステージに立つのも2人が一緒に演奏する姿を観るのも久しぶりだった。
ロジャーとブライアンが演奏した曲は2曲。1曲はリトル・リチャードの名曲「Tutti Frutti」、もう1曲はQueenの「A Kind of Magic」だった。これは80年代に解散を噂されていたQueenがライブエイドを経て結束を強めてから初めて制作に取り掛かったアルバム「A Kind of Magic」に収録されているタイトル曲だ。

「It’s a kind of magic (それは魔法みたいなものだ)」というフレーズから始まるこの曲のMVは、フレディが廃墟に住み着く浮浪者風の男たち(ブライアン、ロジャー、ジョンの3人)を魔法でロックスターに変身させて4人でひとときのステージを楽しむストーリー仕立てになっている。
そのMVや歌詞がこのライブを観ている自分の状況とリンクしてボロボロに泣いてしまった。
人生諦め気味で鬱々としながら家で過ごしていた自分が日本を飛び出して今イギリスにいる。
初夏に心臓発作を起こしたブライアンが、目の前でギラッギラのシルバーのシャツをホットに着こなして元気に愛機のレッドスペシャルをかき鳴らしている。
COVID-19を引き金にして毎日嫌なことばかりが起きて信じられないような差別や暴力もたくさん見てしまい、それに対して抵抗してる人も怒っている人も悲しんでいる人も疲れている人もたくさんいて、そんな人たちがライブ会場にも大勢集まっていたはずで(自分もそのひとり…)、それをロジャーとブライアン、サポートメンバーが音楽という魔法で包み込んでみんなを笑顔にして希望をくれた。
おおげさではなく本当に魔法だった。音楽ってすごい。
まだまだCOVID-19の感染者が多いなかでツアーかあ…と思う反面、イギリスに来てよかったと心の底から思ったし、今だからこそライブをやる意味があるとも感じた。一生忘れられないライブになった。

その時はまだ全然QALのツアー再開の目処は立っていなかったけれど、絶対に再開すると信じて日本に帰った。
なにを絶望してるんだ、銀河系最強のレジェンドロックバンドQueenを信じろ!!

信じて待ってたよ!!

いままでのは何だったんだ?って思われることでしょうが、ここから記事本編です。
このツアーの話の詳細はさすがにボリューム多すぎて一気に描けないので、完全版は来年5月のコミティアで本にして出す予定です。見かけたときはよろしくお願いします!



そんなわけでついに2022年、待ちに待ったヨーロッパ・北欧ツアーが始まり、わたしも東京から京都へ二泊三日旅行に行くみたいなちっちゃ〜い荷物でイギリスへ向かった。わたしにとってのNEW WORLD、始まります!

グラスゴーでまた魔法にかかる



再び彼らの音楽の魔法にかけられて夢心地で会場の外に出ると、誰かが歌ったボヘミアン・ラプソディが連鎖してその場にいる人たちで大合唱になっていた。
グラスゴーの街中には「People Make Glasgow」というブランドスローガンがあちこちに掲げられている。ほんの少しの滞在だったが、ご機嫌な彼らが作ったこの街を離れるのが寂しかった。

バーミンガムでステージの一部になる


当たり前だけれど音は通常の席で聴くよりも違和感があった。それを含めてすっごく面白い体験だったのでまた機会があればオペラボックスから観てみたい。でもQALの人たちとの距離が近すぎてしかも基本背後から彼らを見つめることになるので「こんなレアな光景拝見させていただいていいんですか…?」となってしまう。覚悟とか心の準備が必要…。

初めてのスタンディング

1ヶ月近く現地に滞在して週に1回のペースでライブを観る日程ならそこそこゆとりがあると思われるだろうが、実際はカッツカツだった。というのも仕事を持ってきてしまってたからである。さらにロジャーのソロツアーの後に「わたしもステップアップしなければ!!」と感化されて通信制の大学に入学しており授業やレポート、予習復習に追われていた。


ロンドンでは猫のいる家を借りていたので猫のかわいさの力で正気を保っていられた。

大学生ってやること多くてびっくりした。世の大学生さんも社会人学生さんもこんな大変なことを…数年間も…????
しかし自分にとってイギリスでの最後のライブを控えている。さすがに心身を整えて昼前からライブ会場に向かった。




そして帰国



COVID-19が流行してからの数年、後悔の多い日々を送っていたから行くしかなかったし行ってよかった。
2021年10月のロンドンでロジャーのライブを観てから確実にわたしの人生に対するマインドが変わったと思う。これからも趣味や仕事、人生のこと後悔しないように生きるぞ!

2024年にQALが日本にやってくるぞ!!!!

わたしの人生に希望という名のあかりを灯してくれたこのQAL…Queen + Adam Lambertが!2024年2月に日本ツアーを!行います!!!!!!
前回の2020年の日本ツアーと同様に名古屋・大阪・東京に加えて今回は42年ぶりに札幌でも公演があります…フレディとジョンと4人でツアーでまわったぶりの札幌…歴史…。
ツアー決定に際しロジャーが「日本に来るのは最後かも」と言っているけれどそんな寂しいこと言わずに来てほしい…でも日本ハイパー遠いから仕方ない…というわけでそういうコメントが出た上でのツアーです…

どの日程もまだチケット販売していますので興味がありましたらぜひ…一緒に魔法にかかろう…
※チケット完売情報は本記事を投稿する前日2023年12月23日時点のものです

ここまで読んでくださいましてありがとうございました。
明日はついにアドベント最終日、ばっこさんの記事です!

そういえばQueenも素敵なクリスマスソングを作っているので聴いてください。


メリークリスマス!!

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補足:日本ツアーに備えて何聴けばいい?

以下はQALのライブに初めて行く&事前にある程度曲を知っておきたい人向けTIPSです

ツアー名がラプソディツアーなだけあって映画の中で使用された曲を中心にしたセットリストになるので、映画を観たりサウンドトラックを聴くといい感じだと思います。

上記のほか、サウンドトラックに収録されていないけれどライブの定番曲を3曲紹介します。


I’m in love with my car
ロジャーが作詞作曲しててロジャーがドラム叩きながら歌う激しい曲。映画「ボヘミアン・ラプソディ」の朝の食卓のシーンでブライアンにからかわれていた例の曲なので「あれってこれか〜!」とテンションが上がる。


Teo Torriatte
ブライアンが作った一部日本語の曲。
日本公演でかなり演奏される。フレディが美しい発音で美しい声で歌っててとても素敵。今は歌うのをブライアンが観客に託すので日本語のサビのところだけでも覚えているとみんなで歌えて嬉しくなっちゃう。


’39
ブライアン作詞作曲でブライアンが歌う曲。定番曲でブライアンが一緒に歌おうねと半分観客に託す曲。

もちろん曲を覚えてなくてもショーのプロQALの3人がめっちゃ盛り上げてくれるのでチケット用意して楽しむ準備だけしていけば大丈夫です。
絶対いい夜にしようね!

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